痩せすぎで太りたい時におすすめの漢方薬を、薬剤師が紹介します。

大した病気もないのに、太りたくても太れない…
そんなケースの場合は、東洋医学の得意とする内容になります。

ただし、先に申し上げておくと、
漢方薬を飲むだけで太るということは絶対にありえません。
必ず、適切な運動と食事を適切に行った上
で、補助として漢方薬を飲んでください。

私の行っている薬局でも、煎じ薬を作ることがあります。
この写真は、実際の分包機ですが、普通のものより、めちゃくちゃデカいです(笑)
それもそのはず、1包あたりの量がとっても多く、50~80グラムくらい突っ込んだりするからです。
(だいたい市販の風邪薬だと、たった1グラムくらいです)

葛根や人参、生姜とかをこの機械へ入れたりします。
生姜を漢方薬では「ショウガ」ではなく「ショウキョウ」って呼んだりします。
ブシとかは猛毒トリカブトから使われる生薬。
副作用が少ないと言われる漢方薬ですが、結構取り扱い注意なものも意外と多いんです。
・・・と、豆知識はここまでにして、今回は「太るための漢方」について紹介します!

漢方薬は、ガリガリ体質の何を改善するの?

痩せ型の人は、虚弱体質、胃腸が弱い、基礎体力が低い、などがよく見られます。
そのため、漢方薬を用いて胃腸を暖めて消化を助けたり、気力を上げたり、といったものが用いられます。

主に漢方薬は、体質を改善させることが目的なので「飲めば太る」というわけではありません。
【太るための食事や運動を行った前提で漢方を飲んでください】
さらに、「太ること」を目的とするなら、期間は数カ月をみて服用する必要があるでしょう。

東洋医学での「痩せすぎ」に対しては、
・胃腸が弱くて太れないタイプ
・ストレスが多く神経質で太れないタイプ
この二つに大別されることが多いです。
それぞれの体質の方によくでる漢方を紹介していきます。

胃腸が弱くて太れないタイプ

西洋医学でいうところの、「胃下垂」の人が多いです。
胃下垂は、胃を支える脂肪や筋肉が少ない、痩せ型で長身の方がなりやすいとされています。

胃下垂だけど太りたい!そんなあなたでも短期間で太る方法!薬剤師がお答えします。

また、胃が下腹部へ下がると冷やされ、全身的な冷え性になることも多いとされています。
胃腸の冷えによる「下痢」「便秘」や、胃の中のに余分な水分がたまる「胃内停水」もよく起こります。
女性の場合は、この冷えからくる不妊などの諸症状が出ることもあります。

この場合は、胃腸を温めて胃の中の水分代謝を改善するような漢方薬が処方されます。

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

注:↓写真のものは、薬局で撮影したものです。「医療用」の製品なので市販では売られていません。
市販のものは、やや配合量が少なめで販売されています。


補中益気湯は、別名「医王湯」と呼ばれます。
医薬品の「王」と呼ばれるほどの補薬で、大変ポピュラーな漢方薬です。
特徴として、補気作用をもつ黄耆(おうぎ)という生薬をベースとして、補血作用のある当帰(とうき)、さらに昇提作用のある柴胡(さいこ)、升麻(しょうま)を含んでいるということです。

胃下垂による食物不振があることの他に、疲れやすく寝汗をかきやすい痩せ型には特におすすめです。
免疫力を高めるとともに、内臓器官が下垂したときに引き上げる効果(昇提作用)があります。
気力および体力を上げて、かつ胃腸を温める作用を有する補中益気湯が良いでしょう。

人参湯(にんじんとう)


ここでの人参(にんじん)というのは、スーパーに売っているオレンジの人参ではなく、(高麗)朝鮮人参のことです。
人参は、も補薬で用いられる生薬で、胃腸が虚弱を補強し、水分調節することに優れています。
白朮(びゃくじゅつ)は、胃内の停水を除去し、乾姜(かんきょう)は内側から身体を温める作用を持ちます。

特に、お腹の冷えによる腹痛や下痢を伴っている場合は、胃腸を温めて消化機能を高める人参湯がおすすめです。

六君子湯(りっくんしとう)

六君子湯は、食欲の低下、胃下垂のほかに、下痢や吐気、お腹を動かしたときや叩いたときに「ポチャポチャ」と音がするような、胃内停水がある場合に用いると効果的です。

消化器に異常が生じると、飲食物の消化の働きが弱まり、水湿(すいしつ)や痰飲(たんいん)を生じます。
六君子湯は、半夏(はんげ)と生姜(しょうきょう)が吐気を抑え、陳皮(ちんぴ)が気の巡りを改善することで消化器症状を改善します。

消化器の症状が強い場合は六君子湯、疲労感が上回る場合は補中益気湯を用います。

ストレスが多く神経質で太れないタイプ

ストレスを感じると、食欲不振になりやすいタイプです。
胃腸はストレスを敏感に感じ取り、緊張してしまう臓器です。
常に緊張してしまうと胃腸の働きは弱まり、栄養をとったとしても十分に吸収できないとされています。
その結果、太れなくなるというメカニズムです。

治療しようと頑張ろうとすると、それも逆にストレスで悪影響を及ぼすことがあるため、
リラックス作用のある漢方薬が適しています。

安中散(あんちゅうさん)

市販で買える胃腸系漢方薬は、安中散をベースにして作られているケースが多く、そのくらい胃腸薬としてスタンダードな漢方薬です。
処方名の「中」は身体の中心である「胃腸」を指し、胃腸を安らかにする、という意味を持ちます。
延胡索(えんごさく)は胃痛を抑え、牡蠣(ぼれい)は胃酸を中和させる作用があります。

神経質、冷え性、虚弱体質な人によく用いられるため、ある程度体力がある人に対しては不向きです。
ストレスがあると胃が痛くなり、胸やけしやすい場合には特に効果が出ます。

本気で太りたいなら、漢方と一緒に「プロテイン」も使って!

何度も言いますが、漢方だけでは、絶対に太りません。
なぜなら、漢方にはカロリーは含まれていないからです。
あくまで、胃腸を改善させるなどの補助メインになります。

太らない体質の人がメインで努力するべきことは、「筋肉量を増やすこと」になります。
ガリガリの人は胃腸が弱い場合が多く、大量に食べる方法は不向き。
脂肪を蓄えることが出来ないのであれば、「筋肉量」をつける方が合理的なのです。

実際、私も175センチ54キロの超ガリガリだったのですが、筋肉量をつけることを意識した結果・・・

たった半年で11キロ太った実績があります。
10年間太らなかったガリガリ体質が、ここまで変化したのには秘訣があります。

「筋肉」は、使えば勝手に増える
という、至極当たり前のことを味方にしたからです。
筋肉は使えば使う程、身体に身についてきます。それが結果的に体重を増やすことになるんですね。

私の場合、「筋トレ」と「プロテイン」をうまく併用することによってデブエットに成功しました。
食べても太れない体質の人が、確実に太る方法はこれしかありません。
間違っても「太るサプリ」のような詐欺商品には手を出さないようにしましょう。

「筋トレ」といっても、がむしゃらに行っても上手くいきません。
優先して鍛えた方が良い部位もあるので、別ページを参照してください。

太りたい人が優先すべき、筋トレメニュー!薬剤師がお答えします。

完璧な身体を維持している人は、必ずプロテインを飲んでいる

インスタグラム pastanojououさん

今は、インスタグラマーの方や、女性芸能人もプロテインを飲んでいる人が多いですよね。
なぜなら「筋トレ」「プロテイン」は、美体を作るためには必須だと知っているから。
彼女らは、「楽して体型を維持しよう」とは決して考えないんですね。

最期に、私がデブエットのために今も使っているプロテインを紹介します。

私が使っているプロテインを紹介!

私が実際に使っているプロテインは「マイプロテイン」というメーカーの製品です。
このプロテインの特徴は何といっても飽きないフレーバーの多さと圧倒的な安さです!
ヨーロッパで売上No1の売り上げをもつ信頼できるプロテインです!

私はいつも増量用プロテインの「ウエイトゲイナー」を購入しています。
1杯あたりのカロリーは何と、驚異の388キロカロリー!
おにぎりの2個分のカロリーを簡単に摂取できます。味も甘さ控えめで飲みやすいです。

まとめ

いかがでしたか?
自身にあった漢方薬をチョイスすることができれば、「太るための体質改善」を期待できます。
しかし、「食事」「運動」を変えない限り、漢方薬の恩恵を受けるのは難しいです。

「飲むだけで太るサプリ」は存在しないのと同じで、「飲むだけで太る漢方薬」は無いのです。
(インターネットに出ている太るサプリは、全て詐欺商品なので買わないようにしましょう)

しかし、漢方薬は1000年以上前からの知識が積みあがって出来た根拠ある医術です。
「補助」の役割ではありますが、先人の知恵をうまく取り入れてデブエットするのは効果的なのは間違いありません。

是非、今日からデブエットを初めてみませんか?

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ABOUTこの記事をかいた人

現役薬剤師。太る知識は、日本一の薬剤師だと自負しています! 現在は、全国あちこちで活動中。 10年以上ガリガリだった自分が、今では通常体型まで太りました。 どのようにしたら健康的に太ることができるのか? 科学的根拠と、自分の経験、知識を元に発信していきます。