薬剤師が解説!太るサプリ「プルエル」は本当に効果があるのか?

Googleで「太るサプリ」と検索すると、必ずといっていいほど出てくるサプリメントがあります。
そのうちの一つが「プルエル」と呼ばれるサプリ。

皆さんが知りたいのは、「本当に太るのか?」というところではないでしょうか?
今回は薬剤師からの視点で、中味を大解剖してみようと思います。

先に結論から申し上げますと、
「プルエルでは、太らないと考えられる」

という残念な結果になってしまいました。
あくまで、一個人の意見になりますが、この結論に至った理由を解説していきたいと思います。

「薬剤師流!太るために必要なアイテムの選び方」も合わせて紹介します!

そもそも「太る」ってどういうことなのか?

人間は、内臓、骨、筋肉、脂肪…あらゆる組成をもとに生きています。
この体重あたりの内訳を詳しく見ていきましょう。

全体重の半分以上が、「筋肉」と「脂肪」で占められています。
成人になると、骨や内臓に大きな成長はありません。
なので、もし増やせるとしたら「筋肉」か「脂肪」です。

というわけで、成人が「太る」とはどういうことかというと…
「筋肉」あるいは「脂肪」を増やす ということです。

例えば、「中年太り」は、「脂肪が蓄積されて太った」ということ。
脂肪をつけて太ると、みっともない見た目になります。あらゆる病気も引き寄せます。

そんなこともあって、私は「筋肉を増やして太る」ことを推奨しています。
「筋肉」を増やした方が、「最短」で太ることができます。

ガリガリで太れない人必見!「太る」とはどういうことなのか?薬剤師がお答えします。

「飲むだけで太る医薬品」は存在しない!ましてや健康食品はあるはずがない

もしも、「飲むだけで太る薬」があったのなら、やせ細った「ガン患者」や、「拒食症」の人に使わせてあげたいと、切に願います。
しかし残念ながら、今のところそのような医薬品は存在しません。

製薬会社は、1つの医薬品を作るために「100~300億円」の開発費を投じて作ると言われています。
こんな大金を扱う世界中の製薬企業が、「飲むだけで太る医薬品」を作れずにいるのが現状なのです。

では、上場すらしていない健康食品の会社が、「太るためのサプリメントがあります!」と言ったらどうでしょうか?
私だったら「ウソ」だろうな、と思います。プルエルは果たしてどうでしょうか?

プルエルの成分について、薬剤師が解説!

プルエルは5つの成分が入っています。

・7つの酵素
・7つの和漢
・酵母亜鉛
・BCAA
・GABA

では、これらの成分はどんなものなのか?薬剤師目線で解説します。

7つの酵素

「酵素」とは、物質を分解するのを助ける物質のことです。

例えば、唾液に含まれる「アミラーゼ」と呼ばれる酵素は、デンプンを分解します。
デンプンを分解すると「糖」になります。だから、ご飯を噛んでいると甘く感じるんですよ。

太らない人は、消化不良を起こして太らない。だから、消化酵素剤をつかって消化を助ければ太る!
という理屈のようです。
「7つの酵素」がプルエルに入っているようですが、中味まではわかりませんでした。
量としては、「3カプセルあたりに200ミリグラム含まれている」ようです。
プルエルは1回1カプセル飲むので、1回あたり「66ミリグラム」の酵素剤が入っているということになります。

この数字を見て、まず「少なすぎ!!」と薬剤師なら思います。
医薬品で比べてみましょう。

消化酵素剤として、「ベリチーム」という医薬品があります。
成分・含量のところをみると、4種類の酵素が入っていることがわかります。
これを合算してみると、1回分あたりに「490ミリグラム」含まれています。

健康食品プルエル→1回あたり66ミリグラム
医薬品ベリチーム→1回あたり490ミリグラム

単純比較すると、7.5倍もの差が出てしまいました。

66ミリグラムって言い換えると0.066グラムです。82円切手1枚と同じくらいの重さらしいです。
果たして、そんなに少ない酵素剤で意味があるのかな?と思ってしまいました。

そもそも、医薬品の「ベリチームを飲んで太った」という人は、聞いたことがありません。
では、それよりも量が少ないプルエルで太れると思いますか?

「酵素剤を使って太る」というのは、見当違いな太り方だと私は考えます。

7つの和漢

プルエルは、ウイキョウやチョウジなどの生薬が7つ入っているようです。
漢方薬には、決まったブレンドが存在します。
例えば、「葛根湯」や「六君子湯」と呼ばれたりするものです。
日本で認可されているのは、294処方あります。

では、プルエルは?
残念ながら、このブレンドによる漢方薬は存在しませんでした。

これは漢方薬を分包する薬局の機械です。ブレンドするときにそれぞれの生薬を入れます。
1回あたりの生薬は結構な量を入れたりします。

プルエルの1カプセルに含まれる生薬の量は、どのくらいでしょうか?
酵素やらBCAAやら色々と入っていますが、カプセルに入る量も限度というものがあります。
生薬はほとんど入っていないんじゃないかな、と思わざるを得ません。

実際の生薬は、何グラムとかをブレンドして作ります。
1カプセルに、そんなに量は入りません。少なすぎて正直意味ないです。

もしも、体質を改善したいと思うなら、正式な漢方薬を用いるべきだと私は思います。
痩せている人によく用いる漢方を抜粋したので下記を参考にしてみてください。

痩せすぎで太りたい時におすすめの漢方薬を、薬剤師が紹介します。

酵母亜鉛

酵母亜鉛は、いわゆる「亜鉛」と言い換えて問題ありません。
亜鉛は、細胞分裂を進める他、味覚にも大きく関係している栄養素です。

医薬品にも、亜鉛製剤はあります。「プロマック」や「ノベルジン」という薬です。
亜鉛の補充として用いることがありますが、一般的に日本人が普通に食べている食事で十分に足りています。

「太るために必要か」といわれると、亜鉛は、う~~~ん。といったところです。
そもそも、細胞の元になるタンパク質や、脂質がなければ亜鉛が働くことはありません。
結局、たくさん食べないといけないよね、ということになります。

BCAA

BCAAとは、「分枝鎖アミノ酸」のことです。
「バリン」「ロイシン」「イソロイシン」と呼ばれる3種類のアミノ酸のことを指します。
ちなみに、アミノ酸とは、タンパク質を分解したものです。

プルエル公式サイトより

プルエルの公式サイトでは、「丈夫な体を作るためにはアミノ酸を増やすことが重要なのです」とあります。
だからBCAAを入れているようですが、薬剤師目線だと、「?」です。

アミノ酸を補うのならば、「BCAA」ではなく、「プロテイン」を使うべきです。

人間が食品から必ず取らなければならないアミノ酸は「8種類」あります。これを必須アミノ酸と呼びます。
BCAAは、前述の通り「3種類」のアミノ酸しかありません。

「アミノ酸スコア」と呼ばれるもので、アミノ酸を良質か否かを判断するのですが、BCAAのみでは「不良」

一方でプロテインは、全てのアミノ酸が配合されています。そのため、アミノ酸スコアでは「良質」です。
だから、太るための身体作りには、絶対に「プロテイン一択」です。

本来、BCAAサプリは、運動するときの「エネルギー源」として使われます。
そのため、プロスポーツ選手は、パフォーマンスを上げるために運動前に飲むのが一般的です。
そして、その時に必要な量は2グラムと言われています。しかしプルエルは、カプセルの大きさからすると、その量すら入っていないと思われます。

GABA

GABAとは、ガンマアミノ酪酸のこと。
口から摂取すると、「血圧を下げる」「ストレス軽減」などの効果が出るようです。
ただ、作用が緩和なために医薬品としてはGABA自体は存在しません。
(鎮静作用があるので、睡眠薬として応用されますが)

太るためにGABAは必要はないかな?と思います。

プロテインでは体作りができない??

プルエル公式サイトより

公式サイトでは、プロテインでは意味がない、という趣旨の内容が書かれています。

「プロテインは低カロリーだから、太ることにはあまり向いていない」
「プロテインはあくまで補助的な役割で、運動もしなければなりません」

ってことらしいです。だったら、プルエルはこういうことですか?

「プルエルは高カロリー?」
「プルエルは、運動しなくても飲むだけで太るんですか?」

と消費者は勘違い起こしてもおかしくないですよね。
残念ながらプルエルは、カロリーはほぼゼロと考えられます。
そして、飲むだけで太ることはありません。(薬ですら無いんだから)

プロテイン以上に意味がないんじゃないだろうか…?と思います。

モンドセレクション受賞しているが…

最近よく見かける「モンドセレクション受賞」の文字。
プルエルも、「銅賞」を受賞しています。なんとなく、「受賞したんだ、何か凄そう」と思いますよね。

しかし、モンドセレクションに果たしてどのくらいの価値があるのか?
と言われると、ほとんどの人が答えることが出来ません。

実際のところ、申請した製品の「9割以上が受賞」
そして、受賞した製品の「半分以上が金賞」だそうです。

ってことは、受賞に大した価値はなく、さらに「金賞以下」だと、さらに価値が薄い…ということらしいです。

プルエルだけで太った、というホームページが見つからない

インターネットのあらゆるサイトを見てみましたが、「プルエルだけで太った」という人は見つかりませんでした。

だいたいの場合が、文字だけだったり、露骨なアフィリエイトサイトだったり。
商品の写真だけつけて、実際のところ太ったの?どうなったの?というところばかり。

だから、サプリメントを探す時に、たいていの人は「迷います」
正しい情報を取捨選択する能力が必要になります。

ランキングサイトに騙されるな!

サプリメントをインターネットで探す時、必ずと言っていいほど出てくるのが「ランキングサイト」
私もそのあたりはチェックしているのですが、基本的に全部胡散臭い商品なので手を出してはダメです。

しかし、信じてもよいかも?と考えても良い情報があります。
それは、そのホームページの人が「実際に購入した写真」「太った事実の写真」を載せている場合です。
買っているということは、実際に愛用していると考えることが出来ますし、試しているからこそリアルなランキングが作れるのです。

それらが載っていないものは全部「ウソ情報」だと考えて下さい。
適当にランキングをつけて、紹介料の高いものを上位に上げているだけ。
そこからクリックして購入しないようにしてください。
何の役にもたっていない情報を載せている人に、その製品の紹介料が入ってしまいますよ。

【太れるのか?】太るサプリはインチキサプリばかり?薬剤師がお答えします。

薬剤師流!太るために必要なアイテムとは?

私は「筋肉」を増やして太ることが最も簡単だと考えています。
断じて、飲むだけで太るサプリメントは存在しません。

私の場合は、「筋トレ」「プロテイン」「HMB」
この3種類を取り入れることで、太ることに成功しました。

実際、10年間変わらなかった体重が、たった半年で11キロ増量に成功しました。
今まで悩んでいた時間は何だったんだろう?と思うくらいでした。
今私が使っているプロテインについて合わせて紹介します。

私が使っているプロテインを紹介!

私が実際に使っているプロテインは「HMB PROTEIN 18000」という製品になります。
このプロテインの特徴は「HMB」と呼ばれるサプリが含まれているという点です。
他のプロテインでは、HMBが配合されているものは無いと思います。

「HMB」とは、筋肉をつけやすくする効果があるサプリメント。
国際スポーツ栄養学会(ISSN)で、安全性、機能性、合理性が認められていて、今注目されています。

HMBはこんな人にオススメ
運動不足の人
・ガリガリの人
・筋肉量が少ない人
・筋肉がつきにくい女性

パッケージがいかにも男性向けなのですが、むしろ女性に強くオススメしたいです!
(先述しましたが、プロテインに男性向けとかはないんですよ)
本気でデブエットをしたい人は是非チャレンジしてみてください。

まとめ

いかがでしたか?

今回は「プルエル」を薬剤師目線で調べました。
個人的には、「正直太らないだろうな~」と思うような結果に終わりました。

巷には、本当に詐欺みたいなサプリメントがごまんとあります。
サプリメントは、成分を調べるべきだと思いますが、なかなか専門家でないと、何を調べて良いのかがわからないですよね。

何を信じるかは、買う人に委ねられますが、「正しい情報」を取捨選択できる能力は必要だと思います。

「芸能人がやっているから」とか「流行だから」といった、情報に流されないようにして下さい。
自分で考える能力は、自分自身を守ることにも繋がりますし、役に立つと信じています。
是非、これからの日常生活で意識してみて下さい。

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ABOUTこの記事をかいた人

現役薬剤師。太る知識は、日本一の薬剤師だと自負しています! 現在は、全国あちこちで活動中。 10年以上ガリガリだった自分が、今では通常体型まで太りました。 どのようにしたら健康的に太ることができるのか? 科学的根拠と、自分の経験、知識を元に発信していきます。